WORKERS'BOX とは
WORKERS'BOX(ワーカーズボックス)は、プロジェクト単位で書類整理ができるツールです。
案件ごとに発生する資料。例えば企画書、作成した見積書、集めた参考資料、描きかけのラフスケッチ、領収書や取引先の名刺まで、一冊に全部まとめることができます。
一か所に収めることで「書類の住所」が生まれ、必要な資料を探す時間が限りなくゼロになり、表紙をひらくだけでスムーズに仕事を始められます。
仕事用からプライベート用にも
当初は整理整頓が苦手なデザイナーが「自分用に」と開発したプロダクトでしたが、今では様々な業種の方に支持され、プロジェクト管理のみならず顧客管理や資料の保管など多用途で活用されています。
また、ワークシーン以外でもコレクショングッズの保管や学習プリントの整理、旅の思い出をまとめるといったプライベートな用途でも重宝されています。
こうしたニーズを背景に、厚みがあるものや立体物も一緒に収納できる「WIDE」や複数冊をまとめて自立させられる「STAND」など、ラインナップは現在進行形で拡大中。
また、クリアホルダーやカテゴリー分けラベルといった便利なオプション品や、brother社製のラベルタイラー「P-TOUCH CUBE」と連携し、オリジナルラベルを印刷できるなど、その世界は着実に広がっています。
きっかけは散らかったデスク
WORKERS'BOX 誕生のきっかけとなったのは「社内の散らかったデスク」でした。
複数のプロジェクトを抱えて多忙を極める弊社デザイナーがいつものように資料を広げたままにしていると、同じデスクを共用する社員の不満が限界突破。
境界線が曖昧なデスクで自身のワークスペースを失いつつあったことから、デザイナーと別室で仕事をすることに。
結果、お互いのびのびできる空間で働けるようになったものの、そばにいることで交わされる何気ない雑談や、そこから生まれるアイデアの種が激減。短期的な解決にはなっても、長期的には「面白みに欠ける」というデメリットに気づかされます。
一方、申し訳なさを感じていたデザイナーも「整理が苦手でもデスクを散らかさなくて済む方法」を追い求め、市販のドキュメントファイルを片っ端から試してみることに。ところが理想に合うものがなかなか見つかりません。
ならば「自分が使いやすいものを」と開発をはじめたものが、のちに WORKERS'BOX と呼ばれる製品の原型となりました。
すべての働くひとの福音に
開発の前提となったのは「プロジェクト単位で書類を整理する」というルール。
その上で目指したポイントは「書類を仕分けなくて済むもの」「薄くてかさばらない」「デスクに立てて取り出せる本のような形」の3点でした。
そうして試作を重ねること、約1年。ついに誕生したのが「プロジェクトごとに書類を放りこむだけでスッキリ整理できる薄い箱」でした。
実際にオフィス内で導入してみたところ、瞬く間にそれがなかった頃を思い出せないほど「なくてはならないもの」となり、これは世に出すべきなのではと商品化を決断。
ブランド名を「WORKERS'BOX」とし、デザイナーに限らずすべての働くひとの福音になれば、との願いを込めてリリースされました。2017年9月のことでした。
SNSで生まれた大きな反響
社員同士の仲違いをきっかけに、モノを片づけられないデザイナーが何とかしたくて生み出した薄型ボックス。
そんな開発エピソードをTwitter(現X)で投稿したところ、「こんな商品を待っていた」 「デザイナーさんが私そっくりで自分のことかと思った」といった反響がたくさん寄せられました。
たったひとつの呟きが「片づけたいけど片づけられない、でも本当は片づけたい」という人々の思いに共鳴し、オンラインストアに殺到した注文は2日間で1万冊に到達。
以降、多くのユーザーが「わたしなりの WORKERS'BOX 活用例」をSNSに投稿する流れも生まれました。
BOX から SPACE へ
発売から幾年が経ち、そもそもの原点に立ち返ると、WORKERS'BOX を巡る一連のストーリーは「書類整理の話」ではなく「働き方の話」だったことに気づかされます。
快適に仕事をしたり作業をするために、限られたスペースをモノであふれ返させないこと。モノを失くしたり、失くしたモノを探す時間を無くすこと。時間と空間に「余白」を設け、気持ちよく過ごすこと。
そのために WORKERS'BOX があるのだと私たちは考えます。
そして、その延長線で開発中なのが、シリーズ初の家具製品「WORKERS'BOX SPACE」。
WORKERS'BOX の各シリーズがぴったり収まり、すべての働くひとに快適なワークスペースを提供できればと考え抜かれた壁一面の収納システムです。
「BOX」に「SPACE」が加わって、WORKERS'BOX の宇宙はますます広がっています。
2024.7.1 update